テレビドラマ『おしん』は中国で流行ってもフランスではウケない!?

パリに住み始めた頃、つまり今から7年ほど前、お仕事でお世話になったパリ生まれパリ育ちの日本人青年と話をしていて驚きました。

どうしてそのような話になったのかは忘れてしまったのですが、彼が、「『我慢』という単語はフランス語にはありませんよ」と。確かに私の持っていた和仏辞書には「faire effort」(フェールエフオー)と書かれていましたが、これは「我慢」と訳すより「努力をする」と訳すほうが的確でしょう。他にも辞書には「我慢」に相当する単語や言い回しがいくつかあるのですが、日本人の精神に根ざしているニユアンスとは違うようです。つまり、「我慢」という、日本人であれば誰でもわかる感覚が、フランス人にはいったいなんであるのかわからないということになるのです。

私が出産した時のエピソード。分娩室で陣痛の痛みに耐えていました。当然ですよね。私の中では、痛いから声をあげるなんていう考えは毛頭なく、「くぅ~」と声をもらしながら、時折、そばにいる彼に「痛いよ~」と訴えながら、ひたすら我慢をしていました。声をあげない私に助産婦さんたちは、まだ痛くないのだと思っていたのでしょう。Ca Va?」(サバ?¥=大丈夫?の意味)と聞かれても、ついつい「ウイ、サバ(ええ、大丈夫よ」と答えてしまう私。そこに担当の先生が人ってきました。ずっと私を診察して下さっていたその男性の先生は「まったく、エリコ~。痛いならいわなきゃダメだよ。

本当に日本人は“これ”なんだから」と。ちなみに“これ”といった時に、先生はタオルを噛み締めて、必死に耐えている形相をしてみせました。出産後もこの話題になったのですが、その先生の日本人に対するイメージは“これ”だったようです。痛いなら痛いというのが当たり前。小さい痛みだろうが、大きい痛みだろうが、です。

それがフランス人。「我慢する」ことは、痛みに限らず、あらゆる場面で生じます。



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