北朝鮮外相との接触、首相が外相に指示

 安倍晋三首相は、岸田文雄外相に8月上旬にマレーシアで開く東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)などで北朝鮮の李洙墉(リ・スヨン)外相と接触し、日本人拉致被害者らの早急な再調査報告を直接促すよう指示した。31日午前に首相官邸で開いた拉致問題を協議する「政府・与野党拉致問題対策機関連絡協議会」で明らかにした。

 首相は、北朝鮮が日本人拉致被害者らの再調査継続を伝えてきたことを踏まえ「近いうちに岸田文雄外相から先方の外相に直接働きかけをさせたい」と述べた。「何よりも大切なことは、拉致問題を解決しなければ北朝鮮が未来を描くことは困難だとの認識を、北朝鮮の最高指導者に持たせることだ」とも指摘。岸田外相も「北朝鮮の外相と会い、日本の真意を伝えたい」と語った。

 政府は同協議会で、北朝鮮が再調査の継続を打診してきた経緯などを報告。出席した与野党や拉致被害者の家族からは、北朝鮮への制裁強化を求める声が相次いだ。

 首相は「強い憤りや今後への懸念、対北朝鮮措置の強化を求める声があることも承知している」と強調。「これまで固く閉ざされた交渉の扉をやっとこじ開け、困難な交渉を進めているところだ」とも語り、北朝鮮と粘り強い交渉を進めることへの理解を求めた。



Posted by yuka123 at 12:26│Comments(0)
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