迫害と差別を乗り越えて ミス・トランスジェンダーたちの「勝利」

 ミス・サハラ(Miss SaHHara)さんは、生まれる国を間違った。そして、生まれつきの体も間違っていた。

 トランスジェンダー(性別越境者)のミス・サハラさんは、母国ナイジェリアで抑圧され、自殺を図るところまで追い詰められた。そんなつらい過去を持つ彼女だが、スペイン東部コルネリャ・デ・リョブレガート(Cornella de Llobregat)で今月開催されたトランスジェンダーの美人コンテスト「ミス・トランス・スター・インターナショナル(Miss Trans Star International)」では見事ファイナリストに選出。クリーム色のドレス姿でランウェイを闊歩(かっぽ)した。

 コンテストは2010年から始まり、今回が5回目。今年のミス・トランス・クイーンにはブラジル代表のラファエル・マンフリーニ(Rafael Manfrini)さんが輝いた。もっとも、差別や抑圧に苦しんできた参加者たちにとって、優勝は二の次だったと言えるだろう。

「ここでは誰もが優勝者。私たちは人生に勝利しているのですから」。準優勝だったイスラエル代表のタレン・アブ・ハンナ(Tallen Abu Hanna)さんはそう語っている。



Posted by yuka123 at 12:47│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。