ユネスコ「危機遺産」に中東の3か所指定

ドイツで開かれているユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会は、イラクの「ハトラ遺跡」やイエメンの「サヌア旧市街」など3か所の世界遺産を、新たに、緊急に保存や修復などが求められる「危機遺産」に指定しました。

「危機遺産」に指定されたのは、イラクの「ハトラ遺跡」とイエメンの「サヌア旧市街」、それにイエメンの「シバーム旧城壁都市」の合わせて3つの世界遺産です。

このうちイラクの「ハトラ遺跡」は、およそ2000年前に栄えた古代都市で、中心部には神殿が残る貴重な遺跡ですが、過激派組織IS=イスラミックステートが、石像などを破壊したとする映像をインターネット上に投稿し、各国が危機感を募らせています。

またイエメンの「サヌア旧市街」は2500年以上の歴史を持ち、11世紀より前に建てられた100を超えるモスクなどが残っていますが、政権側と反体制派の戦闘に加え、政権側を支援する隣国サウジアラビアの空爆で深刻な損傷を受けているということです。

さらに同じイエメンの「シバーム旧城壁都市」も、政権側と反体制派の戦闘で破壊されるおそれがあるとしています。

ユネスコは国際社会に対し、これらの「危機遺産」を守るための行動を取るよう呼びかけています。



Posted by yuka123 at 11:53│Comments(0)
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